風邪をひくと熱や咳が出たり、のどが痛くなったりしますが、同じような症状の病気に扁桃炎があります。
扁桃炎は口の奥、のどの入り口辺りにある口蓋扁桃がウイルスや細菌によって炎症を起こしている状態です。
扁桃は鼻や口からウイルスや細菌が体内に侵入することを防ぐ役割をしているリンパ組織で、のどの入り口を取り囲むように位置しているため細菌などの病原体と接触する機会も多く、免疫力が低下しているなど体調によっては炎症を起こすこともあります。
症状は発熱や倦怠感など風邪と同じような症状があることが多いですが、のどが脹れてのどの痛みが強いことが特徴です。
ものを飲み込む時の痛みが強く、食事ができなくなったり、水を飲むのもつらい場合もあります。

原因となる細菌やウイルスには溶連菌、黄色ブドウ球菌、アデノウイルスなど多種類のものがありますが、原因が溶連菌の場合には急性糸球体腎炎やリウマチ熱などの合併症を引き起こしやすいため注意が必要です。
治療は発熱やのどの痛みに対して解熱鎮痛剤や原因となっている細菌に対して抗生物質が使われたりします。
扁桃炎を年に何度も繰り返すような場合には扁桃を摘出する手術も検討されます。

扁桃炎を引き起こす直接的な原因は細菌やウイルスですが、免疫力が低下していると細菌やウイルスが増殖しやすく扁桃炎になりやすくなります。
扁桃炎の予防にはまず、細菌やウイルスを体内に入れないためにうがいや手洗いが有効です。
また免疫力が低下しないよう生活習慣にも気を配る必要があります。
具体的には暴飲暴食や偏食をせず栄養バランスのとれた食事をきちんと摂る、過労や寝不足とならないよう睡眠を十分にとる、適度な運動をする、ストレスをためない、生活リズムを整えて規則正しい生活をするなどです。
また、のどが乾燥するとのどのバリア機能が低下するので、部屋の湿度を保つことやこまめに水分補給をしてのどを潤すこと、加湿器やマスクの着用も効果があります。

免疫力を低下させないために気を付ける生活習慣とは?

免疫は私たちの体に外部から細菌やウイルスなどの病原体が入って病気になるのを防いでくれています。
したがって免疫力が低下すると感染症全般にかかりやすくなり、感染症のひとつである扁桃炎にもなりやすくなります。
免疫は体内に侵入してきた異物を排除するという体のシステムですが、生活習慣が乱れると免疫力は低下します。

免疫力を低下させる原因には過労、睡眠不足、食生活の乱れ、ストレス、冷えなどがあります。
これらには生活習慣も大きく影響しています。
食生活では不適切なダイエットや偏食などで栄養が不足していては免疫力は低下しますし、暴飲暴食をして胃腸に過度な負担がかかってもいけません。
また、過労や睡眠不足、ストレスによっても免疫機能がうまく働かなくなることがあるので、十分な睡眠をとって生活リズムを整える必要があります。

免疫の機能は体温が37℃くらいの状態で最もよく働くため、冷えも免疫力を低下させる原因のひとつです。
運動不足によって末梢循環や代謝の低下したり、慢性的に体温が低い状態(35℃など)では免疫力も低下しているといえます。
そのため適度な運動をして運動不足にならないようにすることも大切です。

生活習慣が大きく影響する病気のひとつに糖尿病があります。
糖尿病のある方は感染症にかかりやすく重症化もしやすいと言われます。
糖尿病の方がかかりやすい感染症には膀胱炎、急性腎盂腎炎などの尿路感染症、肺炎などの呼吸器感染症がありますが、扁桃炎にも注意が必要です。
血糖値が高くなると白血球などの免疫に関わる細胞の機能が低下し、免疫力が低下します。
また、血流障害や神経障害があると感染症が重症化しやすい状態にあります。

糖尿病の方では合併症の予防だけでなく感染症を防ぐためにも血糖コントロールは重要です。
カロリーや糖質が過剰にならないよう食事に気を付けて、適度な運動をして血糖値を良い状態に保つことが大切になります。